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2026.05.26

「隠す収納」と「見せる収納」

こんにちは。設計の傳井です。

ホームページが新しくなってからは、初めてのブログ登場になります。

昨年の春より産休・育休をいただいておりましたが、今月より復帰いたしました。

気が付けば、上の子も年長になり、先日はランドセルを決めてきました。

ランドセル購入時のあるあるだと思うのですが、小さな体で大きなランドセルを背負う、「ランドセルが大きくてかわいいー♪」の姿。

かわいいですよね。頑張って重たいものを背負っている感じのあの後ろ姿。

それを期待して展示会に挑んだところ、わが子は生まれた時から背が高い部類なため、

背負う姿から何一つその感情が沸いてこず、むしろこのまま6年生になったらランドセルが小さすぎて背負えなくなるのでは・・・?と、先の心配をしてしまいました。

ただ、素晴らしいと感じたのは、いざとなったら肩ベルトも長尺タイプに交換をお願いできるのですね。子供の成長に寄り添った、とてもありがたい対応だなと感じました。

 

子供の成長に合わせて、必要なものや、使いやすい形も少しずつ変わっていく。

そんなことを感じながら、この一年は自宅の収納や家具についても、改めて見直す機会が増えました。

自宅で過ごす時間も増えたことで、使いづらさなど気になる箇所も増え、プチストレスを感じることも出始めたので、

収納を見直したり、家具の配置を変えたりと、小さな模様替えを繰り返していました。

そんな中、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスの難しさを改めて感じました。

 

私は昔から雑貨や小物類が好きということもあり、好きな雑貨や本を飾る「見せる収納」に憧れる気持ちがありました。

設計する上での傾向にも表れている気がします。

自分が担当したモデルハウスでも、飾るための見せる収納のスペースを設けていました。

 

例えばこちらのリビング。

 

写真左奥(ダイニングの奥)に、扉付きのトールと地袋型の「隠す収納」を、

写真右側には、お気に入りの小物や本、写真を飾ることをイメージし、「見せる収納」を設けました。

 

前者の「隠す収納」には、大切な保管書類や、乱雑になりがちな文房具類、子供の物などの収納をイメージし、

後者の「見せる収納」は、お気に入りの雑貨や写真、本などを飾るスペースをイメージしました。

後者は、「見せる」に重きを置いたので、固定棚とし、棚板を支える棚柱など邪魔なものが見えないよう、すっきりとさせました。

目を向けるよう、背面はアクセントクロスを設け、また、扉を設けないことで床にも奥行き感が出て、わずかながらに空間の広がりを感じさせてくれます。

また、天井も掘り込み高さを出したことで、高さ方向にも奥行き感が生まれています。ロールスクリーンを仕込めば、来客時などは隠す収納にも早変わりです。

 

この「見せる収納」を「隠す収納」にすると、どうなるか。

ChatGPTにお願いして、イメージを作ってもらいました。

↓↓↓

 

いかがでしょうか?

(収納脇に少し変な小壁が出来てしまいAIの限界を感じました…)

印象が大きく変わり、よりすっきりとした空間になりました。

ただ、なんだか殺風景だなと捉える方もいらっしゃるのかな、と。

もちろん、こちらの方が好きという方もいるかと思いますが。

 

最近の流行としては、「収納はすべて隠したい」と望む方が多いように感じています。

子供のおもちゃの散乱具合を見ていると、私も、「隠せる収納が欲しい!!」と強く思います。

散らかった部屋をみてストレスを感じたくないですもんね。

ただ、好きなものやお気に入りを身近に感じて過ごす暮らし方を望む私としては、時代に抗ってでも後者を推したい気持ちもあります。

好きなものやお気に入りを身近に感じながら過ごすのは、気持ちの豊かさにも大きな影響を与えてくれると思うからです。

そうは言いつつ、私は自宅の計画時、「見せる」に重きを置きすぎたため、子供のおもちゃなど、隠したいものが隠せない現状に、少し後悔の念があります…。

この「隠す」と「見せる」のバランスが難しいなとお休みをいただく中でひしひしと感じました。

 

どっちが良いのか正解はないと思いますが、SNSの流行等に捉われず、自分たちの暮らし方に合う方を採用していただけたらと思います。

棚板一枚でもいいので、飾るためのスペースを設けてみるのはいかがでしょうか。